インプラント否定論者は・・・・・
- m-dc46
- 4 日前
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更新日:2 日前

東京都町田市三輪緑山の歯医者さん
まつむら歯科医院の松村眞次です
いつも
ありがとうございました。
m(_ _)m
今も、昔も、インプラント治療を否定する否定論者って
少なからず歯科医の中に存在します。
賛否両論あって
その世界は、発展しているので
私は、その存在を否定しません。
しかし、対義的な説明であれば
非常にその論説に価値がありますが
一方的な論説も、多いので
私は、困惑気味です。
そして、遺憾に思います。
概ね否定論者は、「歯根膜の存在」を上げてきます。
歯根膜も、歯槽部の骨を失うと、表面積は、減ります。
歯根膜は、靱帯様の組織として永らく報告されてきました。
しかし、電子顕微鏡での解析の結果、筋肉に近い物とされています。
ショックアブソーバーとしての機能は、毛細血管網と同様な構造で存在する為に
伸縮の自由な組織としての位置づけが、肯定的だと言われています。
この豊富な毛細血管網は、末梢血流の循環に必要な筋肉の運動として連動するもの
そして、感覚受容器としての鋭敏さを強める存在として認識されています。
しかし、インプラントには、これが存在しないことから、骨へのダメージを直接的に
受けることになる為に、問題が有ると認識されています。
過去のインプラントでは、顎骨内部でインプラント体が破折するという症例報告も有り
支えきれないという認識をされていた時代もありました。
しかし、インプラント体周辺の自由神経終末は、機能期間が長ければ
充実している事は、明白です。
現在では、上顎骨と下顎骨での考え方は、違います。
含気骨である上顎骨では、骨構造で言えば薄い骨で、骨髄が少ない。
しかし、発生学の上での骨癒合部などは、骨の密度が高いとされ
その周辺にインプラントを施すケースが、増えています。
つまり、ミッシュの分類に沿うような手術形式をベースに考える先生も
多くなりました。
下顎骨では、オトガイ孔間への埋入による設計であったり、上部構造の設計での
緩圧を行う方法も、多くなっています。
インプラント体の表面性状が、骨癒着に影響を及ぼす条件として重視され
歯肉接触部や補綴マージンラインの構造により、感染等の問題は、否定されています。
また、アバットメントのカスタム化やフィクスチャーとのジョイント部分の構造により
緩圧的な対応が取られています。
歯根膜は無いが、それを網羅する構造となっています。
皮質骨への負荷分散や骨内部の密度を補塡材などによる治療法で対応できる時代に
なっています。
また、インプラントのための咬合も、高度に研究されているので
以前のような問題は、少なくなったと言えます。
インプラント生存率やインプラントの機能年数の長期化が、それらのエビデンスを
構築していると考えられています。
全てとは言えませんが、医学的な統計の「有意差」を十分に確保できる
結果になっていると言えます。
そして、インプラントの安定機能が、患者の顎骨の維持にプラスになっていると
報告されているケースも、増えています。
最終的には、機能的な優位性が確保されていれば、治療法を否定するものではなく
発展させる方が、より良い口腔環境を得られる物と考えます。
あくまでも、私見では有りますが、治療の選択肢から外す理由は、見当たりません。



