平第一中学校の伝説 続
- m-dc46
- 2025年7月29日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年7月30日

東京都町田市三輪緑山の歯医者さん
まつむら歯科医院の松村眞次です
いつも
ありがとうございます。
m(_ _)m
トレージャーハンターの危機。
声の主は、北側の廊下側からだった。
天上裏の司令塔は、南に当たる校庭側の明りの入る方へ
手で合図を送る。
そこは、木造建築上の梁の有る部分で
強度がある。
長時間のしゃがんだ体制でも
耐えられる場所。
ところが
後輩君は、不用意に動きまくる。
まるで侵入したアライグマのように!
根太に沿って動かなければ
天上裏の薄いベニア板は、人の重さを支えることが出来ない。
音が大きくなると
階下にいる大先生、生徒の仕業と思ってか?
恐怖心の薄れる感じが、声から伝わった。
廊下側は、北側になり、新校舎の影になり、明りが入らない。
旧校舎は、東から入り西に向かって奥まる構造だった。
後輩君は、暗さと静けさの両方に耐え切れず声を出してしまう。
「先輩、何処ですか?」
「・・・・・・・・・」言葉を消す私達。
二人なら、完全に気配を消していた。
不安に思う後輩君が「T先輩」と声を漏らす。
大先生がその声を拾う!
「Tか?」
「・・・・・・」
「T・Kか?」
「・・・・・・」
T・K君は、目立った悪戯小僧であった。
手の合図で
引き上げるSignを出す。
進入口より、脱出。
そして、静かに敷地から出る手筈だった。
無秩序に動く後輩君の音が、激しくなった。
外来種バスターに追われるアライグマのように落ち着きがない!
まだ学校になじんで間もない1年生の後半。
子供過ぎる精神状態だ。
威嚇された感じがしたのだろう。
手で合図しても、最早暗がりで、効果が無い。
見回り大先生は、正体を暴きたい一心で
音の下にそそくさと移動する。
下の動きも、活発になったので
あきらめて撤収しようと東方向へ移動。
その時
「ズコッ!」と大きな音。
なんと!
後輩君が、天井板を踏み、突き抜ける!
正に「ドリフのコント」状態であった。
「助けて!助けて!」と騒ぐのを尻目に
「志村は、いないよ!」と心の声。
遠ざかる後輩君の姿を見ながら
「幸運を祈る!」そう頷いて
後にする。
恐怖のあまり激しく騒ぐ後輩君。
次の瞬間
「バッキッ!」両足が天井板を貫く
「T先輩~助けて~」と絶叫が響く。
終わった!バレた。
一階側の理科室にいる「大先生」からみれば、
人が天井に突き刺さる絵面となっていた。
普通なら「オカルト現象」である。
しかし、T君の名前がハッキリと伝わってしまった。
大先生の「誰だお前は!!」という怒号と共に
足を捕まれた後輩君。
「助けてー助けて-」と泣始める。
この騒動を利用して、撤収開始!
理科室のテーブルの上に上った大先生は、鬼の如く
後輩君の足を引っ張り、引きずり降ろそうとした。
遠くで泣き叫ぶ不運な後輩を置いて
静かに退去した。
新校舎の非常階段から
部室へ戻る。
何喰わぬ顔で、帰り支度をしていると
大先生がやって来て
「T~!T~!」と叫ぶ!
非常階段から逃げようとするも
「隣の教室に居ます!」と答える部員。
とぼけた顔でT君は、「ハイ!」と返事をする。
一緒に居た自分にも
「お前ら、一寸来い!」
となって
誰も居ない教室へ
教室の中へ入ると
教卓の前に正座している後輩君。
肩を揺らし、座らされていた。
大先生は、教卓をずらし、一段高くなったところへ座り
「何をしていたんだ?」と聞いてくる。
私達は、無言。「・・・・・・」
泣き続ける後輩は、全てを話した後だと泣き顔から悟り
「落とし物を拾いに行きました。」とT君。
それ以外は、答えず。
大先生が
「ポケットにある拾った物を出せ!」と言い
私達は、それを出した。
大先生は、後輩君に「お前も出せ!!」と凄むと
「自分は、ありません。」とグズグズ泣きながら答えた。
こんもり山となった小銭を置いて
「立て!」と大先生に言われ
立ち上がると
端から順番にビンタを食らう。
その後、「帰って良いぞ!」と言われ
教室を出る。
教室を出ると
直ぐさまT君は、「お前!なんで声出すんだよ!」って責め始め
「行く前に{個人責任だから!}って念押したろ!!」って
話始めて
「ごめんなさい!ごめんなさい!」と誤る後輩君に
「もう、帰れ!!」と言って突き離した。
後日、部活の顧問と担任にバレて
活動謹慎を言い渡された。
何故か?
後輩君は、お咎め無し!
相変わらずの「理不尽」体験であった。
このオカルト体験以降
この大先生は、非常に私達に辛くそして厳しく接して来たのは
言うまでも無い。(T-T)
そして、小銭の山の行方も、闇に包まれた。



